「テレワーク・デイ」ご存知ですか?

投稿者:野原 明日香

 

◆テレワーク推進賞

「テレワーク」を前のコラムでご説明いたしましたが(参考→http://bizcomfort.jp/column/nohara/1358.html)、一般的には、未だ未だ認知度が低い様に思います。

ですが、企業の中では、「テレワーク」を率先して推進している所も増えてきている様です。

そういった企業を表彰する「テレワーク推進賞」というものがある事をご存知ですか?

日本テレワーク協会が普及促進を目的に、平成12年度より「テレワーク推進賞」事業を毎年実施しており、これまでで既に17回開催されています。在宅勤務の推進や女性の仕事と家庭の両立支援、フレックス制度の拡充など、様々な視点から実践されている企業が受賞されています。テレワークという言葉が浸透する前からこういった取り組みに目を向けていた企業がいるということに驚きもありますし、徳島県や佐賀県や豊島区など、地方自治体が受賞している例もあり、企業に限らず、幅広く応募を募っています。

 

◆テレワーク・デイが今年初めて開催されました

そして、今年は、テレワークにまつわるニュースとして、目にされた方も多いかもしれませんが、2017年~2020年の7月24日を「テレワーク・デイ」と位置付け、各企業が色々な取り組みを一斉に行いました。

「テレワーク・デイ」が生まれた背景は、東京オリンピックにあります。2012年のロンドンオリンピック開催時、混雑による通勤への支障を見越して、市内の約8割の企業がテレワークを導入し、交通混雑を回避できたという成果があったそうです。2020年の東京オリンピックもおそらく、世界中からの観光客でごった返し、駅や電車内、会場周辺は大変な混雑になることが想像できます。都心を通勤する私たちにとっては、ただでさえ満員電車で嫌な思いをしているし、しかも開催は夏真っ盛り…。せっかく日本に来られたお客様に対しても、満員電車では「お・も・て・な・し」にはなりません。それで、東京オリンピックの開会式である7月24日が「テレワーク・デイ」に選ばれた背景だそうです。

 

◆さてその結果は…?

政府の呼びかけで900以上、人数にすると6万人が自宅など職場以外の場所で働いたという、「テレワーク・デイ」。実践した企業を少しだけご紹介します。

 

まずは「東京急行電鉄株式会社」。会員制のシェアオフィス「NewWork」を展開されています。テレワークの実践方法として、直営店と提携店舗合わせて60拠点もある「NewWork」を利用した勤務を推進したとのことです。コワーキングスペースを運営している当社としても見逃せない点です!これだけの拠点数ですから、自宅近くのサテライトオフィスを選択することで、通勤時間の短縮が実現できたのではないでしょうか。独自で行われたアンケート結果によると、肉体的、精神的な負担が減った、やや減ったと答えた方が半数を超える結果となっていました。そのアンケート結果で、最も私が気になったのは、生産性に関する項目です。サテライトオフィスやカフェを利用された方の中で、生産性が“高まった”(“やや高まった”も含む)と答えた方が多くいらっしゃいました。それに対して、在宅で勤務した方で同様の回答をした割合は4割を切っています。家でやるよりも、このような自宅外の施設を利用した方が、メリハリをつけて仕事に取り組めることの表れかと思います。

参考👉 http://teleworkgekkan.org/day0724/pdf/report/08_touden.pdf

 

次は、「コクヨ株式会社」の取り組み事例です。社員に「自分にとっての理想の1日の働き方」を募り、各自の理想の働き方を実践させたそうです。「なんとなく会社がテレワークと言うからやってみた」というより、「自分がどう働きたいか」さらには「仕事後の時間をどう使うか」と真剣に考える機会になると思います。私ならどうしようかな?と考えてみるのも面白いと思います。

参考👉 http://teleworkgekkan.org/day0724/pdf/kokuyo.pdf

 

◆テレワーク・デイをイベントで終わらせないために

「テレワーク・デイ」は、2020年の東京オリンピックの開会式に向けて、予行演習の役割を果たすという側面があります。その日に何の下準備もなく「在宅で仕事しよう!」と言われても、いつもと同じ仕事ができる人は少ないのではないでしょうか。常日頃から、コミュニケーションを取りやすくしておく。資料やデータの整理をしておく。などなど、仕事のやり方をブラッシュアップしていくことが必須だと思います。

世の中、企業、働き手の人々の考え方等、色々な事がどんどん目まぐるしく変わって来ています。働き手にとって、選択肢が増える事は大歓迎です。それが、少しでも人間にとって、女性にとって、私にとって、良い方向へと変化して行く事を願っています。

5年・10年前迄は「テレワーク」と言う言葉の認知度が上がり、この様な働き方が出来る事等、全く想像もしていなく、実現出来る物だとも思ってはいませんでした。ですが、国や多くの企業の努力の結果、時代の流れと共に、新たな働き方が出来る様になって来た事に、はたらき方改革の重要さが伺えます。また、多くの企業の結果を見ても、テレワークの実施に、コワーキングスペースの役割がますます大きくなると思われます。拠点を増やすこと、入退館の管理方法の構築、セキュリティの強化などを行い、当社も貢献できるよう、頑張りたいと思います。

 

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