シェアリングエコノミー

コワーキングスペースについて

◆所有する時代からシェアする時代へ

突然ですが「シェアリングエコノミー」という言葉をご存知でしょうか。簡単に言うと、「インターネットを介して、使われていないモノやサービスを共同利用することで、新たな価値を生み出す経済概念」のことです。

ここ最近、このような概念や言葉が広がった背景には、インターネットやスマートフォン、SNSの発達が挙げられます。誰もが気軽に抵抗なく、検索し、情報を公開し、需要と供給がマッチする人同士で共有・交換をする時代になりました。これらの媒体を使いこなす若い人たちが、所有よりも必要な時だけ利用する方に価値を見出すという考え方の変化も理由の一つと言えるでしょう。物を持たないシンプルな生活をする「ミニマリスト」と言う言葉も生まれています。日本政府も、成長戦略の一つとしてシェアリングエコノミーを推進しており、今年1月には内閣官房に「シェアリングエコノミー促進室」を設置しました。このことからも注目度が上がっていることが伺えます。

 

◆様々なシェアリング

シェアするものは、モノに限らずヒトやオカネ、スペースなど多岐にわたります。

例えば「モノ×シェア」

洋服のレンタル、シェアリングカーやシェアサイクルなどはイメージしやすいと思います。私も、子供を出産した時に、買うと高価だけど、長くは使えなそうなベビーベッドはレンタルで済ませ、とても助かった経験があります。

「ヒト×シェア」

真っ先に思い浮かぶのは、家事代行などでしょうか。他にもガイドされたい訪日外国人旅行者とガイドしたい日本人をマッチングするサービス、送迎や託児を頼り合う子育てシェアといったサービスまで生まれているようです。

 

「オカネ×シェア」

クラウドファンディングが代表的です。クラウドファンディングとは、アイディアを持つ人が、それに共感をした人からインターネットを通じて、広く資金を集めるやり方のことです。

 

「スペース×シェア」

有名なのは、民泊の「Air bnb」。羽田空港を有する大田区は、2020年の東京オリンピックに向けて、民泊を先立って解禁し、空いている部屋を旅行者に貸し出すことを認めました。

 

◆今後の予想

シェアリングエコノミーは、年々拡大の予想で、2013年に約150億ドルの市場規模が2025年には約3,350億ドル規模に成長する見込みだそうです

(参考:総務省)http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242110.html

 

シェアリングエコノミーを活用し、支持しているのは、若い世代で、とりわけ2000年代以降に社会人になったミレニアル世代と呼ばれる人たちです。事実、シェアリングエコノミーが既に浸透している米国の調査で、シェアリングエコノミーを試した人の中で、最も満足したのは「18~24歳」の人たち、18歳以下の子供を持つ人たちという結果が出ているそうです。今後ミレニアル世代が増え、法整備が進んでいけば、日本でもさらなる成長が見られると考えられます。

シェアリングエコノミーは、これまでとは違った、新しい価値観や社会への影響を生み出しています。例えば、カーシェアリングの場合、交通混雑や環境負荷を減らす効果がありますし、車を所有する時代からシェアする時代に変われば、自動車産業の在り方も今後大きく変わる可能性もあるでしょう。

クラウドファンディングが日本で広がったのは、2011年の東日本大震災。誰しもが、被害の大きさを目の当たりにし、「被災地を助けたい」という共感の元で、復興支援のプロジェクトがさまざま、実行されました。

 

◆コワーキングスペース

そして、コワーキングスペースもシェアリングエコノミーの一種であると考えられます。

「スペース×シェア」=使われていないオフィスビルの有効活用

「ヒト×シェア」=利用者間の情報交換、スキル共有

当社のご契約者様の中にも、「オフィスを持たない」価値観のもとで、コワーキングスペースを選択しているフリーランスの方や起業家の方が多くいらっしゃいます。さらには、はたらき方改革と合わせて、コワーキングスペースが多くの企業から注目を浴びる時代になり、会社員であっても、自由で柔軟なはたらき方が認められる時代を目指して動き始めました。多種多様な利用者同士がコワーキングスペースで、繋がり、そこで新しくイノベーションが生まれる、そんな時代が来る日もそう遠くないかもしれません。