vol.09 仙石 裕明さん

研究者のための会社

発展させたい

ご契約プラン
BIZcomfort本郷(4アカウント)・ライトプラン(2アカウント)
プロフィール

東京大学在学中から起業を志し、過去には学生起業家の登竜門と呼ばれる、キャンパスベンチャーグランプリテクノロジー部門優秀賞を受賞。2013年、博士課程の時に、マイクロべ―ス株式会社を設立し、2018年8月より本格的に始動しています。地域ごとに人口動向や世帯データを分析し、それを基にしたリアルな街づくりのシミュレーションシステムを開発されています。

マイクロベース株式会社  https://www.microgeo.biz/

インターンシップの学生と利用しています

―コワーキングスペースは初めてのご利用ですか?

いいえ。以前から、スタートアップ向けのインキュベーションオフィスや、他社さんのコワーキングスペースを使ったことがあります。コワーキングスペースと意識して使ってはいないですね。カフェで仕事することも多いのですが、コワーキングスペースはその延長といった感じで、気軽に使っています。

―ビズコンフォートを借りることにした理由は?

本郷に、インターンシップの学生の作業場として使うのにいい場所はないかなと探していたら、大学の目の前にあるのを見つけて、ビックリしました!あの辺りは、コワーキングスペースがそもそもないので、助かっています。

―当社のコワーキングスペースは空室活用・空室収益化が目的なので、どちらかというとオフィス街ど真ん中というよりは、少しそこから離れている所に出店しているのが、特徴です。

そういうコンセプトがあるのですね!面白いですね。

―インターンシップの学生のために借りられているということで、複数アカウントをご契約いただいておりますが、どのように使っていらっしゃるのですか?

現在、インターンシップの学生は10名程なのですが、全員で使うというよりは、3~4名で利用することが多いです。学生は授業がありますから、その合間に来てもらうのに、大学近くのこの場所がとても便利です。企業の研究開発の案件などをご依頼いただくのですが、そのアシスタントをしてもらっています。

―学生さんの、コワーキングスペースへの反応はどうでしょうか?

どうしても、机越しで作業すると距離感が生まれてしまいますが、並んで座ってPC画面を一緒に見たりすることで、アットホームな議論しやすい環境が生まれると言っていました。あとは、フリードリンクが好評ですね!

―ビズコンフォート本郷の第一印象はどうでしたか?

変わってますね(笑)。 見たことないタイプの作りで、率直に面白いと思いました。ずっと座っているのはつらいですが…。2階建てになっているスペースも珍しいですよね。

―使ってみて要望などもあれば。

裁断機が欲しいですね。本を切って、見たいページをスキャナーに読み込んでデータ化して持ち歩くのですが、もし裁断機があれば、そのためだけでも来ます!

―初めてお聞きしました。研究家目線ですね。

本郷を使っている方の中にも、ドキュメントを持ち歩いている方を見かけるので、あると便利という声はあると思います。

 

街づくりのシミュレーションゲームを現実化する

―次に、仙石さんの会社のお話に移りますが、何をされている会社ですか?

都市シミュレーションをする会社です。と言っても、分かりにくいですよね。シムシティというゲームご存知ですか?自分が市長になって街をつくるシミュレーションゲームで、昔からあるゲームです。そのリアル版を作るのが、会社のコンセプトです。

―そのゲームは知らなかったです。どんなことをシミュレーションするのですか?

現在はAI、ビッグデータ、IoTを使った分析や活用が言われていますが、リアルな都市データが大量に蓄積されてきていて、そのデータをデジタルで再現することが出来るようになりつつあります。それらのデータを使って、例えば、何年後にどこの場所に人やオフィスがどれくらい集中するかといった経済予測をします。

―マンションの新築計画など、不動産業界でも使えそうな話ですね。

まさにそうですね。不動産のディベロッパーや、仲介会社、シンクタンクといったところからお話をいただくこともあります。あとは、コンビニのようなフランチャイズの会社向けに作ったデータを販売、研究開発のコンサルティングも行っています。

―データといっても様々あるかと思いますが、そもそもデータってどんな風に集めるのですか?

3パターンありますね。まずは、国勢調査のような政府が公表しているオープンデータ。2つ目は、PDFや手書きの紙を画像解析してデータ化して使う方法。OCRと言われていますね。3つ目は、企業さんが既にお持ちのデータです。これらを混ぜて分析・解析をします。

―今の世の中、データ活用がすごく言われていますね。でも、何から始めていいのか分からない、どうデータをまとめていいのか分からない方も多いと思います。

私がやっている仕事は、喩えて言えばパズルを完成させるお手伝いと思っています。データがパズルのピースだとすると、みなさんは、ピースはところどころ持っているのですが、そのピースでどんな絵が描けるのか、どのピースが足りないのかが、分からない。それを完成させるお手伝いをしていると思っています。

 

研究内容をビジネスに!

―起業を考え始めたのはいつ頃ですか?

大学3、4年生の頃ですかね。先輩に起業された方がいらして、その方のお手伝いをずっとしていたんです。その姿を見て、自分も自身の研究内容で事業を起こしたいなと思うようになりました。

―ビジネスプランのプランに応募されて結果を残されたこともあると伺いました。

もう7~8年程前の話になりますね。今のデータ解析ではなく、今でいうところのVRに関するアプリ開発の内容でした。インターンの学生にこういうものにどんどん出てもらいたいです。

―この研究をやろうと決めた理由はなんですか?

大学に入った当時は、バイオ系の研究者になろうと思っていたのですが、大学1年生の時に、Google Earthが出て、「地球の裏側まで見ることが出来て、これはすごい!!」と感化されて、地図の世界に入り、そして今に至ります。

―マイクロベース株式会社の将来のビジョンを教えて下さい。

研究をしながら自分の研究で研究費を稼ぐことができる、そんな会社にしていきたいです。私以外にも、いろんな研究者を呼び込んで、研究開発のスタートアップの器になれる会社にしていきたいです。

―研究者の進路は、どのようなパターンがあるのですか?

博士まで行く人だと、7~8割の人はそのまま大学に残って、研究を続けます。長い時間をかけて、研究をしているので、その内容にそれぞれユニーク性もあるし、それがもしかしたら、新しい何かを生み出すものになり得るかもしれませんが、認知されなかったり、個別ニーズに落とし込めなかったりして、眠ってしまうことが少なくありません。それはものすごくもったいないと思っています。研究内容をビジネスとして活かし、収益を作り、その収益が次の研究に向けて還元されていくいい流れを作れる会社にしたいですね。