vol.03 森田 太基さん

現代のストレス問題
テクノロジーの力で解決

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森田 太基
プロフィール

2017年9月「マインドアイル株式会社」を設立。東京大学臨床心理学コース下山研究室と共同開発した「いっぷく堂AI」は今年秋に公開される予定。先駆的なAI(人口知能)技術を使って現代のメンタルヘルス問題を解決するという新しい取り組みに挑戦されていらっしゃいます。

マインドアイル株式会社:https://mind-isle.com/
いっぷく堂AI:http://www.ippukudou-ai.com/ippukudou/

「いっぷく堂AI」は心身の状態を整えるアプリです

―スマホで無料ダウンロードできる「いっぷく堂」を試しに使っています。

ありがとうございます。選んだ属性によっても、返答が変わるようになっています。例えば、主婦を選んだら「今日は家事を休んでカフェに行きましょう」など、その人にあった一日の過ごし方を提案します。

―これに続く「いっぷく堂AI」はどう進化していますか?

「いっぷく堂」は、毎日継続してもらうと確かに効果があります。ただ、一人でやると飽きてしまって、やめるとまた悪化してしまうことが、1つの問題点でした。それを改善するため、AI(キャラクター)を人と錯覚するような感じを目指して、人と人とのやり取りに近い形に近づけています。例えば「好きな食べ物は何ですか?」とキャラクターが質問をして、それに「お好み焼き」とユーザーが答える。「そしたら今日はお好み焼きを思い切り食べましょう」というやり取りが可能になります。キャラクターとチャットで話せるような機能が追加されました。楽しみながら治そうといったものです。

―「いっぷく堂AI」は有料になりますか?

無料です。商売というよりは研究目的です。ユーザーの方に触ってもらって面白いなと思ってもらったら次につなげられますので、どちらかと言えば、マーケティング的な意味合いです。

10人に1人が精神の問題を抱える時代

―やはり何かしらメンタル面で問題を抱える方は多いですか?

問題の規模は大きいです。他人事ではないと思います。治療するとなると、時間もお金もかかります。

―普通は投薬で治療というのがメジャーなのでしょうか?

そうですね。日本国内では、ちゃんとカウンセリングできる人があまりいません。心療内科の先生は医者であってカウンセラーではありません。カウンセリングはすごく時間がかかりますし、一対一でやらなければなりません。今よく言われているのが診察は5分で終わって、あとは薬を出しておしまい。これだと解決出来るところと出来ないところが出てきます。

―それに対する認知行動療法はどういった治療法ですか?

一時的ではなく継続的に、高すぎず低すぎず、バランスよく真ん中のラインでいられるように行動の仕方、考え方をプラスに変換できるように変えていくやり方です。
健康と言うのは心だけではなく体も関係します。心は疲れているが、体はそんなに疲れていない。そんな時はちょっと体を動かすとスッキリすることもありますよね。

24歳で独立・起業

―「いっぷく堂AI」について、日経新聞にも取り上げられていましたが、自分の会社が紙面に出てどうですか?

感動と言うよりは「始まっちゃったなぁ、後に引けなくなったなぁ」って感じでした。周りからは特に反響はなかったですが(笑)

―まだお若いですが、最初から会社を作ろうと決めていましたか?

いや、それは強い気持ちがあったわけでないです。前職で携わっていたプロジェクトがクローズになることになりまして。でも、非常にいい物なのでもったいないと思って、生かすために独立して、引き継いでやることにしました。

―当社とはどのような理由で契約したのですか?

まずは場所、神田や神保町あたりで探していて、そのうちの1件のここに決めました。2017年7月に起業しようと決めて、8月にここを契約しました。時間が無かったですし、安くて出入りしやすいコワーキングスペースを選びました。パソコンがあれば出来る仕事ですし。今は一緒に独立した2名で利用しています。

―使い心地はどうですか?

快適です。プリンタが近いので、カフェブースにいることが最近多いです。もう1人は8Fをよく使っていますよ。

日本の問題を解決するというミッションを担う会社に

―AIの可能性はどのような点に感じますか?

「いっぷく堂AI」は、精度よく結果を出すことは出来ますが、精度よくそのまま出すことによって、ユーザーが急に結果を受け取るということが起こります。「あなたのストレスは80%です」と数値化されたり、グラフがビュンと上がっているのを見せられたりすると、逆に落ち込ませてしまう。AIでは、書面で言われるのとは違ったアプローチが出来るということが言えると思います。人に知られたくない問題でも、AIになら話せるといったことも可能になるのも特徴かと思います。

―次に考えているビジネスを教えて下さい。

元々やろうとしていることが、日本のメンタルヘルス問題をテクノロジーによって解決すること。ストレスの原因は人によって仕事や人間関係など様々です。それがどんな理由でも対応できるよう、いろんな情報に合わせて、自分のスマホやパソコンを使って、統合的にストレス具合のチェックができるサービスを考えています。

―難しいからこそやりがいがありそうですね。

特にこの分野では国内で取り組みをしている所は他にないので、先進的なことをしていると思っています。

―それをビズコンフォートがお手伝いしているのが嬉しいです。これから御社がどんどん拡大されていくことを期待しています。

将来、「あそこがなければ、今はなかったよ」なんて、言いたいですね(笑)

―今後こういう会社にしていきたいというビジョンはありますか?

日本の問題を解決したいと思っている人がたくさんいる組織にしたいです。社会に貢献したい、技術を社会のために使いたいというベクトルを持っている人たちの集まりにしたいです。「いっぷく堂AI」も毎日、続けて使ってもらえれば、効果が出ますので、一人で思い悩まずに使っていただきたいです。